2008年09月01日
県議・内田えつしの県政報告(15)
酸素が少ない浦安の海
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自然資源の乏しい浦安において、海や河川の水辺は貴重な自然資源であり、浦安独自のまちづくりを進めていく上で重要な要素です。
河川、海岸の管理は県が行っていますが、県の厳しい財政状況もあり、護岸整備など施設面での遅れとともに、水質面での対策の遅れが問題となっています。
7月に発表された「東京湾水質一斉調査」の速報値は、東京湾における水質の問題点を浮き彫りにしました。
この調査は8都県市合同で行う初めての調査であり、海域222地点、河川281地点などの溶存酸素量(DO)、化学的酸素要求量(COD)などについて調査を行ったものです。
その結果、生物の生息が困難となり、青潮の発生源と言われている「貧酸素水塊」が東京湾の3分の1を占める底層で分布していることが明らかになり、浦安市の沿岸の底層から川崎市の沖合にも広がりを見せています。
浦安市の前面海域は本来は遠浅の海でしたが、海面埋め立て事業の際、海底の砂を吹き上げる工法を取ったことから、深さ20メートル以上、約3,000万立方メートル(東京ドーム24個分)の深掘部があると推定されており、この部分も酸素量の少ない「貧酸素水塊」であると推定されます。
実際に東京湾奥部では台風などの強風で底層の酸素の少ない海水が上昇するため、青潮が年に数回発生しています。
浦安沖の深掘部の埋め戻し作業は、昭和60年から実施されていますが、平成19年度末までに約285万立方メートルにとどまっており、このペースでいくと、あと200年かかるものと考えられます。
青潮の発生は東京湾にすむ生物に大きな影響を与えますが、こうした浦安沖の深掘部についてどのようにしていくのかという方策について県は具体的に示していません。
生物が住みにくい海が果たして本当の海と言えるのでしょうか。開発、発展と引き換えにした負の遺産への対応を考えていく必要があります。
※県政に関して皆さんのご意見、ご要望をお寄せください。
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