2008年09月01日
<青木幸作のLet's do sports>
酒とタバコ
運動前の嗜好品が与える影響を軽く考えてはいけない
盆休みと五輪が重なり、今回は昼間から五輪中継を十分楽しめました。ただ、良くないのは、昼間からビールを飲んでいるのに、中継に刺激されてその後、カラダを動かしたくなってしまうこと。
昔、早朝にサッカーの試合がありながら、前夜に皆で深酒することがありました。試合といっても、オジサンたちの遊びなのですが、つい熱くなり、なかなかハードなゲームになります。
にもかかわらず、「アルコールを抜く」と訳の分からないことを言って、参戦。肝臓はアルコールの分解で疲労し、エネルギー作りにまで手が回りません。しかも、体力のみならず代謝も衰えている年代。ケガは当然のように起きていました。
飲み過ぎた翌朝も運動は控えた方が無難です。運動でアルコールは抜けません。
同じ嗜好品でもコーヒーは交感神経を刺激するカフェインが入っているので、運動前は有効。しかし、度を超せばドーピングになります。
お酒と並んで運動前に良くない嗜好品がタバコ。ニコチンやタールの害は今さらですが、スポーツで問題になるのは、一酸化炭素。
運動に必要な酸素をカラダの隅々まで運ぶのは血液中のヘモグロビン。酸素と結合しやすい性質を持っています。ところが、酸素より200倍以上も結合しやすいのが一酸化炭素。
ヘモグロビンが一酸化炭素化すれば、酸素を運べず、貧血のような状態になって、スポーツどころではなくなります。愛煙家でも、せめてスポーツの前は控えた方が良いでしょう。
このタバコ、「1箱1,000円に」という記事を度々目にします。別に愛煙家の味方をするわけではありませんが、そうなれば、タバコは高級嗜好品。お金持ちだけが嗜め、そうでない人がやめることができなければ、生活を圧迫し、新たな社会問題になります。
そこまでしなくとも、と思うのですが、吸わない人からすれば、受動喫煙は深刻であり、配慮が足りない人はまだいますから、難しいところです。
(健康運動指導士、サッポロスポーツプラザPAL総支配人)
