2008年08月01日

<青木幸作のLet's do sports>
マフェトン理論
自分に合う心拍数を知って競技力と健康を両立させよう

 北京五輪開幕まであとわずか。選手は最後の仕上げ、調整に入ってることと思います。が、この仕上げが難しいところ。軽過ぎて高めた力を落としてはいけないし、練習し過ぎて疲労を残してはいけないし、病気やケガは最悪。ここは監督、コーチの腕の見せ所といったところでしょうか。
 競技スポーツは、限界までカラダを酷使するので、健康を害することが多々あります。試合はもちろん、トレーニングにおいても同じです。競技力と健康の両立は難しいのです。ところが、競技力を上げながら健康も増進させるというトレーニング法が長距離走などを中心に取り入れられてきました。「マフェトン理論」です。
 マフェトン理論とは、「鍛えているはずのアスリートがなぜ健康を害するのか?」という疑問から生まれたトレーニング法で、アメリカのフィリップ・マフェトン博士が考案しました。
 そのマフェトン理論の中心となるのが180公式。次の式で算出された数値を最大目標心拍数/分とするエアロビックトレーニングです。
 (A)病気にかかっているか、治ったばかり。投薬を受けている。→180―年齢―10。
 (B)競技成績が下がりつつあり、ケガをよくする。風邪もよくひく。→180―年齢―5。
(C)過去2年間は順調。風邪は年に1~2回ひく程度。→180―年齢。
 (D)過去2年以上健康でケガもなく、競技成績も伸びている。→180―年齢+5。
 自分に合う目標心拍数が分かれば、ゆっくりと時間をかけて(15分)、その目標心拍数まで上げ、その状態を続けます。これは毛細血管にまで血流を行き渡らせ、脂肪を燃焼させるためで、クールダウンも15分と、長く時間をかけます。
 この方法だと安全を確保しながら競技力を高め、循環器や筋肉、関節などが丈夫になっていくとしてます。
 (健康運動指導士、サッポロスポーツプラザPAL総支配人)