2008年06月01日

藤沢さん晴れやかに
第19回浦安文学賞授賞式

  第19回浦安文学賞(浦安ニュース社主催、市、市教育委員会後援)の授賞式は5月13日午前11時からヒルトン東京ベイの「アクアテラス」で行われました。浦安文学賞に輝いた藤沢すみ香さんをはじめ8人の受賞者に影山栄子浦安ニュース社社長から賞状と賞金などが贈られ、藤沢さんには松崎市長から記念のトロフィーも手渡されました。
01-01.jpg
式典であいさつする大賞受賞の藤沢さん
01-02.jpg
影山社長から賞状を受ける佳作の水木さん(右)
kageyama.jpg
式典であいさつをする影山社長


  浦安文学賞は「うらやすニュース」創刊10周年を記念して平成2年に設定。今回は、昨年12月20日の締め切りまでに全国から341編と過去最多の応募がありました。
 最終選考に残ったのは10人。
 今回の入選作と作者は次の通り(敬称略)。
 [浦安文学賞]藤沢すみ香(48)『二十枚の半券』(練馬区)
 [佳作]▽水木亮(65)『癒しの館』(山梨県甲府市)▽真野桐子(57)『三十年後の湯宿』(市川市)
 [奨励賞]▽曽我田宏次(39)『失われた魂』(文京区)▽小柳なほみ(47)『最後の仕事』(浦安市北栄)▽加賀美祐(52)『過去への旅』(世田谷区)▽野村勇(59)『シシシシシ』(墨田区)▽向井晴美(61)『地下足袋』(大阪府堺市)
 式典には選考委員の渡辺淳一氏をはじめ、松崎秀樹市長、黒田江美子教育長も臨席。
 はじめに影山社長が「この浦安文学賞を設立した原動力となったのは私の幼少時代に始まる文学への憧れでした。小学生のころは自由詩を書き、中学生になると読書クラブに入って、学校の帰りも歩きながら本を読んでいたので、近所のおばさんに『二宮金次郎さん』とあだ名をつけられました。高校では文芸サークルに入って、小説もどきを書き、大学でも文芸部に所属して、先輩たちと狭い部室で青い文学論を戦わせていました。30年前、縁あってこの浦安の地で『うらやすニュース』を発行するようになり、10年目の節目に何か記念事業をと考えた時、真っ先に思いついたのが文学賞でした。幸運にも、選考委員に渡辺淳一先生をお迎えすることができ、応募数も年々増えて、10倍以上になりました。文学を志す皆さんの後押しが少しでもできたのであれば、この賞を作った意義もあったかと思っています」とあいさつ。
 さらに、審査の経過報告と受賞者の紹介に続いて、渡辺氏が講評をしました(要旨は次ページ)。
 続いて、影山社長から浦安文学賞の藤沢さんに賞状と賞金20万円、佳作の2人には賞状と賞金各5万円、奨励賞の5人には賞状と賞金各1万円が贈られました。
 副賞として渡辺氏の最新刊『熟年革命』(講談社)もプレゼント。
 受賞者を代表して、藤沢さんが「今までの創作活動は、自分が良ければいい、自分の気分が落ち着けばいいという独りよがりなものでした。でも、今回、受賞して、『うらやすニュース』の紙面やインターネットで公開されてみると、一人でも多くの方に読んでいただきたい、共感していただきたいと思うようになりました。私は子供のころから人間が大好きで、見れば見るほどもっと知りたくなります。醜くて、美しくて、奥が深くて、くねくねと曲がりくねっていて、どこまで探っても探り尽くすことのできない人間をこれからも恐れずたゆまず表現していきたい」とあいさつしました。
 松崎市長は「今回の受賞者のうち真野さんと小柳さんが浦安市中央図書館の文章講座から育ったとうかがって、このような形でお二人の才能が花開いたことをうれしく思っています。私も本が好きで、本を手放したことはありません。どんな苦しい時でも文学に励まされ、生きる力を与えられています。創作活動に携わる皆さんは、ぜひこれからも素晴らしい作品を書き続けてください」と祝辞。(祝賀会のようすは別項)