2008年02月01日

<青木幸作のLet's do sports>
性格タイプA
興奮状態を好む性格は心筋梗塞を招きやすい

 「アドレナリン」という映画があります。盛られた毒のせいで、興奮状態を維持してアドレナリンを分泌し続けないと死んでしまう男の物語。
 話は違いますが、50年以上も前に、心筋梗塞の患者には、ある共通した性格や行動があると発表されました。「気が短い」「競争心が強い」「協調性に欠ける」「仕事熱心」「野心家」などです。アドレナリンが分泌している状態を好み、神経をとがらせ、いつもカリカリしているようなタイプ。このような人を性格分類上、タイプAと呼んでいます(血液型のAではありませんが、何か共通点があるような気もします)。確かに、ほかのタイプよりは罹患(りかん)率は高そうです。
 アドレナリンは、血圧や心拍数を上げ、臨戦態勢を作ります。脂肪やグリコーゲンの分解も促進するので、その点、肥満予防として有効に作用するのですが、運動で消費してしまわなければ、それらの作用はストレス反応として循環器系に負担をかけ、血栓のできやすい状態を作り出します。ある意味、タイプAの人は自らストレスを持ち込む傾向にありますから、そのような状態を続けていれば、やがては心筋梗塞につながってもおかしくありません。
 一方、温厚なのだけれど、マイペースで周囲を気にせず、物事に動じないような性格の持ち主をタイプBと呼びます(これも血液型と少し関係があるように思えるのですが)。このタイプは、穏やかな状態を好み、ストレスを嫌います。このような人の心筋梗塞罹患率はタイプAの半分以下です。
 そして、もう一つはタイプC。感情の抑制がきき、マジメで几帳面、他人に気を使い、自己犠牲精神の強い優等生。「いい人」なのですが、こちらはガンになりやすい性格だそうです。
 当然、競技スポーツに向いているのはタイプA。必要なのは負けん気の強さですから、性格的には向いています。昔からスポーツ選手は短命が多いと言われるゆえんは、このあたりに原因があるのでしょうか。
 (健康運動指導士、サッポロスポーツプラザPAL総支配人)