2007年11月01日
<青木幸作のLet's do sports>アルツハイマー病
破壊されても補える脳神経ネットワークづくりを
「ガンより悲惨! ココロが先に、カラダが後にと二重の死を味わう」といわれる認知症。本人だけでなく家族まで苦しめてしまう病であり、超高齢社会の到来で深刻な問題となってます。確実な予防法があるなら真剣に取り組みたい人は多いのではないでしょうか。
数ある認知症の原因疾患の中でも代表的なのが、脳萎縮が起こるアルツハイマー病。Aβという特殊なタンパク質の脳沈着説が有力ですが、原因はまだ解明されていないようです。発症には生活習慣が深く関係するらしく、ある意味、生活習慣病といえます。ただ、この病が通常の生活習慣病と違う点は、いったん発症したら治癒が困難なこと。現代医学では止めることはできないといわれていることです。
アルツハイマー病による脳の異変は、症状が出る20年以上前から始まっているといいます。若いうちから注意を払わなければいけません。一説には、小学校低学年で運動嫌いだった人にはその危険性があるとの指摘があります。
小学校の低学年といえば、脳神経が急激に伸び、膨大な数の神経ネットワークが形成される時期です。病によりいくつかの神経が破壊されても、それを補うだけの強い神経ネットワークが形成されていれば、脳の機能は保たれるとのこと。その神経ネットワーク形成のピークが小学校低学年ということです。症状の強弱は脳のポテンシャル次第。その意味からも子どもにはいろいろな遊びが大事といえます。
老いてからでも遅いことはありません。ウォーキングなどの有酸素運動は、脳への酸素供給を向上させ、記憶能力に関連する脳の一部分の神経を新生させるという説もあります。また、持久的な運動はAβを分解する酵素の活性を高めるとのこと。定期的な運動でアルツハイマー病の発症、進行を遅らせることは十分可能なのです。
(健康運動指導士、サッポロスポーツプラザPAL総支配人)
