2007年07月01日
<青木幸作のLet's do sports>
スロースイミング
足より腕の力でゆったり進めば長く泳げる
マスターズ水泳競技には、4人で行うリレー競技に360歳以上という年齢区分があります。一人平均90歳以上です。区分だけ設けてあっても組めるチームなどいないと思っていたら、今年の日本マスターズ短水路選手権に出場者がいました。
90歳といったら生きているだけでご立派! それが4人も同じチームに所属し、記録に挑戦しているのですから、驚きです。スピードなど競わず、ゆったり泳ぐのが長生きの秘訣だと思いますが、90歳を超える競泳選手には何も言えません…。水泳は素晴らしいスポーツだと改めて思います。
しかし、やはり健康づくりを考えるなら泳ぎはゆっくり長くがいい。最近は〝スロースイミング〟とも呼ぶらしいのですが、陸上ならウオーキングやジョギングに相当するスロースイミングなら、膝や腰に負担かけることなく有酸素運動の効果が得られ、水中では熱中症の心配もなく、快適な気分が味わえます。
ただ、問題はゆっくり泳ぐ技術。力の加減は走運動なら簡単で技術とは呼べないのですが、水泳の場合は難しい技術。
「長く泳げるようになりたい」と願う人も多いと思います。クロールで50メートル泳げても、それ以上は無理という人の泳ぎ方を見ると、多くの場合、速く進もうとしてキックを強く打ちすぎています。足の筋量は腕の筋量の3倍以上。それだけ多く酸素も消費します。それでいて腕のかきよりは進まない。より速く泳ぐのに必須なキックも、長く泳ぐには無用です。
競泳でさえ1500メートルでは大部分を2キック(腕2かきの間に足を2回キック)でスタミナ温存。ラストだけ6キック(腕2回に足6回)に変えて、スピードアップを図る選手が多いのですから。長く泳ぐには漂う気持ちでゆったりゆっくりを心がけ、クロールは腕を中心に、です。
(健康運動指導士、サッポロスポーツプラザPAL総支配人)
