2007年04月01日
<青木幸作のLet's do sports>
仮面高血圧
早朝に計測して高ければ治療が必要
普段は正常なのに、看護師や医師を前にすると緊張して血圧が高くなることを「白衣高血圧」といいます。
緊張しやすく、すぐに血圧が上昇してしまうのは問題かもしれませんが、疾病ではないので、心配いらないといわれています。むしろ、医師の前でなら安心できます。
危険なのは、その逆の「仮面高血圧」。病院で測定すると正常なのに、普段は高いという仮面を被った高血圧。最近、よく聞く言葉です。こちらはストレスや喫煙が原因と考えられていますが、不明な部分が多く、要注意です。
高血圧症はサイレントキラーの代表格。特にこれといった症状を示さないのに、突然、心筋梗塞や脳梗塞を起こす危険な生活習慣病です。有効な治療を行わなければ、生命が脅かされます。
仮面高血圧は、夜間から早朝にかけて現れるらしいので、早朝に家庭でも計測できる簡易血圧計があれば、ある程度分かります。仮面と分かれば、食事療法など降圧療法を試みなければいけません。
運動は一時的に血圧を上げます。特に、リキむような筋トレでは危険が伴うほど上昇します。しかし、運動後には下がります。毛細管が拡張し、末梢抵抗が減少しているからで、交感神経の活動が弱まるのと相まって、定期的に繰り返されれば降圧は期待できます。
ただし、降圧の幅はわずかであり、危険を冒してまで行う必要があるのかという疑問も生まれます。降圧はクスリの方が確実です。しかし、クスリにも副作用があります。
問題は運動の強さであり、筋トレを控えて、有酸素運動を最大強度の50%程度で行うなら、血圧上昇は少なく危険性もなくなります。
運動の強さが管理されていれば、運動はクスリにも勝る有効な療法です。なにせ降圧のみならず、血糖を下げ、善玉コレステロールを増し、弾力のある血管をよみがえらせる効果も期待できるのですから。
(健康運動指導士、サッポロスポーツプラザPAL総支配人)
