2007年02月01日
<青木幸作のLet's do sports>
身体組成
ダイエットは脂質以外の成分変化に注意
3兄弟の登場で何かと話題が多くなったボクシングですが、7~8つだった階級が今や17階級にもなり、統べる団体も多く希少価値が薄れたように思います。世界チャンピオンを名乗るボクサーは世界中に何人いるのでしょう? タイトル戦ともなれば、昔は日本中が興奮したものなのですが…。
このボクシングでいつも驚かされるのは減量。わずかな期間でかなりの量を落としてしまいます。たぶん計量の数日前は水分を絞って調整するのでしょうが、ピタリと合わせてきます。それでいて激しい試合をこなすのですから、見事です。
ダイエットで悩んでいる人にはオススメと言いたいところですが、一般の人がこのような急速減量法を行えば、筋力や心肺機能低下でスポーツどころではありません、生活に支障をきたします。
カラダを構成するものは、組織レベルだと筋、脂肪、骨、血液、皮膚といったところですが、分子レベルまで掘り下げて割合を見てみると、水分60%、タンパク質15%、脂質20%、その他5%となります。
半分以上は水分なのですから、減量は脂肪を削ぎ落とすよりサウナなどで発汗による脱水を行った方が簡単です。トレーニングで1日に2~3㌔落ちるのも、ほとんどは水分です。しかし、その脱水減量法がどれだけキケンなのかはご存知の通り。機能障害や血液濃縮により心不全を起こす可能性も出てきます。マネしてはいけません。
体重に加えて家庭でも体脂肪量が測定できるようになりました。さらに進んでタンパク質量、骨量、水分量まで測ることができる機器が安価版で発売されてます。
精度はともかく、ダイエットを行うなら体重だけでなく体組成の変化に注意し、脂質以外の成分を減らさないようにしなければいけません。
ボクシングの階級が細分化されたのは、減量によって縮まるボクサーの寿命を少しでも長くするためなのかもしれないのですから。
(健康運動指導士、サッポロスポーツプラザPAL総支配人)
