2007年01月01日

<青木幸作のLet's do sports>
サイレントキラー
スリムでも生活習慣病のモト内臓脂肪蓄積に要注意

 年末にドーハで催されたアジア大会。日本勢の活躍はともかく、競技種目にチェスがあったのにはビックリ! スポーツの定義を再度確認してしまいました。
 「運動とは大筋群を収縮させる身体活動」「スポーツとは労働以外を目的として行う運動」
 チェスは? と、大会名をよく見ると「アジアンゲームス」。確かにゲーム、と勝手に納得しました。
 この時、思ったのはメジャーへ移籍する野球選手。プロも内容が同じなので、スポーツと呼んではいますが、本来は労働。ただ、お金より競技や挑戦を主目的とするなら別です。どうなのでしょう?
 さて、昨年、流行語にもなったメタボリックシンドローム。内臓脂肪にばかり注目が集まり、来年には健診項目に「へそ回り測定」が入るそうですが、本来、他の代謝性疾患が問題なはず。
 内臓脂肪蓄積に至った生活習慣が他の疾患を引き起こすから注意が必要なのであって、たとえ肥満じゃなくても、高血圧である方がキケンなはずです。
 代謝性疾患が怖いのは、なかなか自覚できないこと。「サイレントキラー」と呼ばれ、静かに侵攻していきます。
 肥満は自覚できるし、周囲からも指摘され、用心しようということになりますが、高血糖、高脂血、高血圧などは自分では気づきません。スリムだからと、運動不足と過食を続けていると、ある日突然、サイレントキラーに襲われることになります。
 若くない年齢に達したら、ウエストに関係なく、年に数回は健診を受けましょう。内臓脂肪過多の人も放っておいてはダメです。今は他の疾患がなくても、予備軍であることは間違いないのですから。
 他の代謝異常が加わると、心臓病になるリスクは数十倍にハネ上がるそうなので、早めに解消しましょう。
 内臓脂肪は皮下脂肪に比べ、筋収縮のエネルギーになりやすい部分です。たまりやすい部分は減らしやすい部分でもあるので、運動が一番。大筋群を収縮させるなら、チェスも効果を望めるのですが……。
 (健康運動指導士、サッポロスポーツプラザPAL総支配人)