2006年09月01日

<青木幸作のLet's do sports>
内臓脂肪
ダイエットの基本は1に運動、2にカロリー制限

 苛酷な条件の牢獄の中、ゴキブリのような虫でタンパクを補給し、筋トレを行うスティーブ・マックィーン主演の映画「パピヨン」。便利な生活に浸かってぬくぬくと生きていると、ついこのシーンを思い出します。
 世の中ますます便利になって、パソコンのネットや機能豊富な携帯電話があれば、労せずとも用が足りてしまうことが多くなりました。OA機器の普及で仕事も楽になっています。
 そして、その分、確実にカラダを使わなくなっています。運動量を増やさなきゃいけないと思うのですが、〝ヒマがない〟とか〝歳だから〟とかで自分のカラダを甘やかしてしまいます。でも、甘やかしたそのツケは必ず自分に回ってきます。
 長く続けているマスターズ水泳(年齢別の競泳)。〝ヒマがない〟を理由にトレーニングはそこそこながら、年数回は参加しています。記録は〝歳だから〟を理由に年々下がる一方。
 でも、中には10数年間、変わらぬ記録で泳ぐ同年代が多数います。皆さん週数回のトレーニングを欠かさず、しかも、仕事を終えてから夜の10時近くまで泳いでいるとのこと。甘やかしている自分が恥ずかしくなります。
 ただ、自分も質・量を増やしてみましたが、戻りません。現状維持が精一杯です。これが歳なのでしょう。甘やかしたツケです。10数年間、甘やかさなかった人は10数年前を維持しています。
 幸い、自分の場合は、多少なりともトレーニングをしているせいか、何を食べようが、甘やかしたツケが生活習慣病となって現れません。
 でも、自分以上に甘やかしている人の中には、問題のメタボリックシンドロームと診断され、ダイエットを真剣に考えている人も多いはずです。それでも「食べながらやせる」「運動せずにやせる」といった安易な方法をとりたがり、特殊な器具や特定の薬品類を信じてしまいます。
 元凶の内臓脂肪を消化するには、1に運動、2にカロリー制限で、この基本はどんなに科学が発達しようが変わらないと思います。健康を考えるなら、この基本がないようなダイエット法は絶対に信じてはいけません。
 (健康運動指導士、サッポロスポーツプラザPAL総支配人)