2006年08月01日
<青木幸作のLet's do sports>
プール熱
管理されていなければ菌の繁殖場
トリノ五輪、WBC、ワールドカップと続いて、次は日本開催のバスケの世界選手権で熱狂するはずなのですが、いまいち盛り上がりに欠けています。国際連盟への加盟国は212カ国で競技者数が4億超と、サッカーの204カ国、2億5000万人をしのぐ人気スポーツのバスケットボールなのですが、なぜでしょう?
盛り上がりはともかく、本腰を入れてくると思われるNBAのスター選手によるスーパープレーは必見です。ファンにとっては別の意味で熱い8月になりそうです。
さて、熱いといえば、今の時季だけ子供たちの間で流行する熱があります。「プール熱」です。こちらの方はスポーツ熱とは違い、感染症による咽頭結膜熱です。
昔から「夏カゼは○○がひく」とはいいますが、「ヘルパンギーナ」「手足口病」など気温が高くなると繁殖を強めるウイルスがあるので、カラダが弱っていれば季節は関係ありません。
咽頭結膜熱の原因であるアデノウイルスにもそのような型があり、主にプールで感染することが多いため、こう呼ばれるようになりました(実際は飛沫感染や接触感染の方が多いのですが)。
感染すると、1週間ほどで目が充血し、目ヤニが出ます。同時にノドが痛み、38度以上の高熱が出ます。せきや鼻水といったカゼの症状はほとんど現れません。非常に感染力が強く、大流行することがあるので、情報には注意を払わなければいけません。
プールに入った直後にはよく目が充血することがあります。発熱やノドのはれを伴わないなら、多くの場合、消毒用の塩素刺激による軽い結膜炎です。
すぐに軽快するので、心配は無用ですが、極端に塩素刺激に弱い子の場合は眼科での受診も必要になります。ゴーグルで予防しましょう。
でも、塩素管理がしっかりなされているプールならある意味、安心です。怖いのは管理のズサンな入れ換え式プールや、遊泳用ではない噴水など公園の水場。残留塩素がないたまり水はウイルスや菌の繁殖場です。何に感染するか分かりません。カルキ臭は嫌いでしょうが、予防のためには必要なにおいなのです。
(健康運動指導士、サッポロスポーツプラザPAL総支配人)
