2006年06月01日
<青木幸作のLet's do sports>
“健康優良児”
運動嫌いの子供に増えている肥満や生活習慣病
ひと昔まであった〝健康優良児〟なる表彰制度はどうなったのでしょう? 体格が良くて、体力のある学童を表彰していた気がするのですが……。
文部科学省の調査によると、17年度の学校定期健診で、BMI指数[体重(g)÷身長(㎝)の2乗×10]が22以上となった学童の割合は30年前の2倍だそうです。
この22という数値は大人には標準値で、学童でも体格がいい子の部類なので、昔なら〝健康優良児〟が多くなって喜ばなければいけないわけですが、今では肥満かどうかを判断する基準値らしく、〝肥満児〟が増えているということになります。その肥満児は10人に1人だと言いますから、1クラスに3、4人はいることになります。
子供の時から肥満を続けていると、大人になって重大な疾患を併発します。大人でなくても、動脈硬化や糖尿病、そして、高血圧症など代謝性の疾患を引き起こします。40代以降に患うことが多いため、成人病と言われていた生活習慣病に子供がかかってしまうわけです。
ただ、子供も大人同様、症候性肥満ではなく、単純性肥満がほとんどだと言いますから、予防・改善は簡単です。栄養過多、運動不足を避ければいいだけです。朝食を取らない子も増えているようですが、活動エネルギーとなる朝食はしっかりと取り、蓄積される夕食は過ぎないようしなければいけません。
肥満になると、動くのが面倒で、運動嫌いになる傾向にあります。運動嫌いから、遊びはTVゲーム、となると体力も低下して、ひきこもりにつながると言う医師もいますから、問題です。本当の健康優良児は昔ならどこにでもいたわんぱく小僧かもしれません。
ちなみに心筋梗塞(こうそく)などを誘発する話題のメタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)も、大人に準じて「ウエスト80㎝以上」と暫定的な診断基準が設けられているようですから、血圧や血糖など大人と同じ検診項目が学校での検診に必要になるかもしれません。
(健康運動指導士、サッポロスポーツプラザPAL総支配人)
