2006年05月01日
<浦安けいざい学入門>
NPOシンポジウム 団体同士と大学結ぶ
明治大学商学部教授 水野勝之
3月7日、ウェーブ101にて「ネットワークを広げよう!浦安NPO法人シンポジウム――人づくり街づくり報告会」(明治大商学部ほか主催)を開催しました。浦安のNPO法人14団体が集まり、それぞの活動について報告しました。
本欄でも触れたことがありますが、昨年度、私の研究室では浦安のNPOマップを作成しました。どのようなNPOが市内のどこにあるのか、どのように活用すればよいのか、そしてどのように参加すればよいのか市民には分かりにくい状態でした。こうした各疑問に答えようと作成を始めました。2年前のことです。
地域のNPOの動向が市民に分かりにくいのは日本全国どこも同様で、NPOの活動を掲載したNPOマップは唯一千代田区内で作成されていただけでした。
すべての市民活動を掲載するのは不可能ですから、そこでは法人格を持っているNPO団体を掲載していました。作成した明治大経営学部・塚本一郎教授によれば、そのマップ作成後、区内のNPO法人数が倍増したとのことでした。マップ作成により市民活動が活発化したことになります。
そこで、私の研究室でも浦安市内でNPOマップを作成しようということになり、千葉県認証のNPO法人19団体の取材を行いました。NPO法人とのコンタクトなどには市民活動センターが協力してくださいました。文部科学省の大学支援事業(現代GP)として行うことができました。
ようやく完成したNPO法人マップには、取材したすべての団体を掲載することができました。各団体の所在地、連絡先、活動内容などを掲載するとともに、浦安市の地図に各NPO法人の位置を記載しました。
マップ完成後、掲載のNPO法人に声を掛けて前述のシンポジウムを開きました。4、5団体の参加があればありがたいと思っていたところ、14団体もの参加をいただきました。
各NPO法人とも6分という、きわめて短い持ち時間の中で、各自の活動について報告しました。保健医療、まちづくり、文化スポーツ、子ども育成など、それぞれの関係団体が活動内容や成果などを説明しました。
シンポジウムの第一の成果は、団体同士でも他の団体がどこでなにをやっているのか分からなかったので、お互いの情報を共有できたことです。このあと連携が生まれたり、競争し、切磋琢磨し合ったりと、より一層活発な活動が期待できます。
第二の成果は、大学の活動が市民団体の接着剤となりえたことです。かつて大学は教育研究だけに専念していました。しかし、行政や民間だけではできない役割を果たせることを証明しました。
このマップ作成を機にますます浦安市のNPO活動が活発化することを期待しています。
NPOマップは新浦安駅前プラザ「マーレ」1階の「観光インフォメーション」にも置いてあります。
