2006年05月01日

<青木幸作のLet's do sports>
運動強度
野球はハードな練習とは対照的に意外に低い

 WBCのおかげでしょうか、ここ数年興味が薄れていたプロ野球が面白くなってきました。
 思えば、自分たちの子どものころの遊びといえば、男の子は野球が定番。昭和20~30年代生まれの人ならほとんどの男性がバットやグローブを持っていたのではないでしょうか。
 スポーツといえば筆頭は野球だったのです。いま、その世代の人が集って何かスポーツをやろうとすれば野球は共通種目になると思います。
 ただ、中高年となってから行うスポーツは、健康や安全を優先しなければいけません。野球は人気スポーツですが、健康づくりとしてはどうなのでしょう。
 野球の試合での平均運動強度は、METS換算(安静の何倍にあたるかを単位にしたもの)で投手は4、野手で3です。
 1が安静、2が立位作業、3が歩行、4が早歩きですから、運動強度は低い方といえます。ちなみにゲートボールが2~3、サッカーやバスケットが8です。
 野球は練習だけを見ていると、とても過酷で、激しいスポーツのように思えますが、実際の試合は動いているより、休んでいるか、止まっている時間の方が長く、平均すると先の数値のような強度になってしまうのです。
 平均強度だけを見ると中高年者向きのスポーツのようですが、打った時やボールを追う時は全力疾走、そこでは無酸素運動となります。強弱の差が激しいスポーツで、高血圧など何か疾患がある人にはキケンです。
 肉離れやアキレス腱断裂などが発生するのも急な負荷がかかるときですから、日曜野球で仕事を休むハメになった人も多いのでは? 投手は一定の運動量が得られる半面、肘や肩にかかる負荷が大きく障害の原因となります。
 こういったことを考えると健康づくりには不向きなスポーツですが、野球の魅力は何といっても爽快感。7割の力で抑えて行えば、キケン性も減少して、ストレス解消になります。
 これは全般に言えることですが、無理せず、充分な余力をもって臨めば、どんな種目でもスポーツは健康づくりに役立つはずです。
 (健康運動指導士、サッポロスポーツプラザPAL総支配人)